〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年1月
年明けはお天気に恵まれて、ポカポカ陽気が続いていましたが、1月下旬になって、厳しい寒波がやってきました。
そんな寒さの中ですが、ワインディング パスでは、スノードロップや水仙が咲き始めています。
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さて、今回は冬のナチュラルガーデンのオーナメンタルグラスをご紹介しようと思います。ガーデンの中でアクセントとなるような装飾性の高いグラスのことをオーナメンタルグラスと呼んでいます。
植栽の中に効果的にオーナメンタルグラスを入れることで、周りの花を引き立たたせたり、植物をつなぐ役割をして植栽にリズム感が出たり、花の少ない季節にも活躍してくれます。一口にオーナメンタルグラスといっても、さまざまな種類がありますが、日の光に輝く穂や風にそよぐ葉は、自然の動きを感じさせてくれます。
下の写真は、夕暮れ時のロータリーガーデン。
ミューレンベルギア カピラリスの穂がキラキラと輝いています。
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ワインディング パスに植えてある黄色いグラスは、カレックス オシメンシス エバリロ。常緑なので背景の黄色い針葉樹の植栽とともに、冬のガーデンを明るくしてくれています。
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こちらのグラスは、スティパ(ナセラ) テヌイッシマ。
繊細な葉が美しく、冬の枯れ姿も楽しめます。
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左側のカッコいい直線的な葉は、ティアネラ。春にとてもかわいらしい花が咲きます。
右側は、ロータリーガーデンの大きなニューサイランです。その立派な姿は、ガーデンの主役となる存在感です。
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ボーダーガーデンでは、枯れ姿となったイトススキの間に、ちょっと珍しいミューレンベルギア リンドヘイメリが植えられています。どのような姿になるのか、実験的に植えてみました。同じミューレンベルギアでも、カピラリスのフワフワした穂とは、全く雰囲気が違いますね。ここは強い風が吹き抜ける場所で、植物がフェンス側に傾いてしまうのがちょっと残念なエリアです。
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おや? よく見たらワインディング パスに誰かがドングリでお絵描きしてくれたようです。楽しいメッセージ、ありがとうございます。
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記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
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観察日 : 2022年 12月4日(日)、16日(金)、20日(火)
場 所 : 水路、大池
生きもの: ドブネズミ、アオサギ、カワウ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
茂みの音の正体 12月4日(日)
ガサガサ、ガサガサガサッ。観察会のリース作りのために、メタセコイアの実を拾っていると、近くの水路の茂みから聞こえてきました。最近、チャ、チャ、チャと鳴いて動き回るウグイスを確認していましたが、鳴き声は聞こえてきません。ガサガサの音は大きく、枯草の揺れ方は、鳥ではないような感じを受けました。揺れている場所に集中して、カメラを向けていると、枯草の揺れが大きくなり、出てきたのはネズミ。少しだけ姿を現すと、すぐに茂みに戻っていきました。頭胴長は、20㎝以上はあったでしょうか。水辺環境であることも考えるとドブネズミかと思わます。この水路では過去にもネズミを確認したことがありました。水路斜面に巣穴を作って暮らしているのでしょう。
ガサガサした音が聞こえてきた場所
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出てきたのはネズミ ドブネズミかと思われます
日向ぼっこ 12月16日(金)
縦に細長い大きな灰色の物体。水路を見通すと、遠方に見えました。あんな形の岩があったかなと思い、双眼鏡を手にしてのぞくと、ある鳥であることが分かりました。以前見たときは、初夏の暑い日。久しぶりの姿を懐かしく観察していると、やがて頭を出してくれました。アオサギです。
初めて見たときは、こんな姿をするなんて面白い。気温が高かったため、体温を下げる行動なのだろうと思いました。今回は、寒い日で、南向きの日の当たる斜面。体を温めるために、日に当たっていたのでしょう。
こんな岩があったかな?
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アオサギでした 南向きの水路の斜面にいました
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過去に観察したときの姿
鵜呑み 12月20日(火)
公園に到着したのは、お昼頃。大池に飛来しているカモなどの様子を確認しようと水面を見渡すと、カワウが魚と格闘していました。これは大物を捕えたに違いない。すぐにカメラを向けて連射しました。勝負は、1分もたたないうちに決着。魚は、カワウの喉を通っていきました。まさに鵜呑みです。
撮った写真を拡大してみると、捕らえた魚は、オオクチバスのようでした。カワウの上の嘴(くちばし)が、魚の鰓蓋(えらぶた)に突き刺さってくわえており、その後、あまり暴れることなく飲み込まれたことを考えると、経験で魚の締め方を学習したのかと驚きました。
食べものも物事も鵜呑みはNG。しっかり噛んで、よく理解して。
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鰓蓋(えらぶた)から上の嘴(くちばし)を差し込んでいるよう。
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魚を頭から丸のみです。
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魚を飲み込んだカワウ
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新年あけましておめでとうございます。
旧年中は多くの皆様に新横浜公園(日産スタジアム)をご利用いただき、誠にありがとうございました。
ここ数年、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの皆様をお迎えするイベントが開催できていませんでしたが、昨年は感染症対策を施すことで再開したイベントも多くあり、活気溢れる1年間となりました。
昨年を少し振り返りますと、2018年以来4年ぶりに有観客でコンサートが行われ(乃木坂46・Mr.Children・関ジャニ∞)、全国各地から多くの方々にご来場いただくことができました。
その他にも、3年ぶりの開催となった「日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」や、ヴァンフォーレ甲府の優勝が記憶に新しい「天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権 決勝」、昨年から横浜市をホストタウンとして活動する横浜キヤノンイーグルスが所属する「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」などが行われました。
2022明治安田生命J1リーグにおいては、横浜F・マリノスが3年ぶりにリーグ優勝の座を奪還しました。優勝を決めた敵地でのヴィッセル神戸戦では、日産スタジアムでパブリックビューイングが行われ、多くのサポーターと優勝の瞬間を分かち合うことができました。
本年も新年の恒例行事となっている歳時記イベント「凧揚げの日」を始まりに、皆様にとって身近な公園・スタジアムであり続けられるよう、様々な取り組みを進めてまいります。
本年も変わらぬご愛顧のほど何卒お願い申し上げます。
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〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2022年12月
12月も下旬になり、急に寒さが厳しくなってきました。
ナチュラルガーデンも、少しずつ冬色の景色になってきています。
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ワインディング パスには、この季節、葉や枝の色が美しい植物も植えられています。
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左側の写真、下のほうの黒っぽい葉は、アジュガ チョコレートチップ
真ん中の赤い葉は、ヒマラヤユキノシタ(ベルゲニア ダークマージン)
上のほうの黄色い葉は、シモツケ ライムマウントです。
右側の写真は、シラタマミズキ(コルヌス アルバ'シベリカ')。葉が落ちた後の赤い枝も魅力的なので、少しずつ増やしていきたい植物です。
6月にクリスマスローズ(ヘレボルス)を25株ほど植えましたが、花の種類の表示がなかったので、これからどんな花が咲くかは、咲いてからのお楽しみになります。1番初めに咲いたのは、こちらの白い八重の花でした。
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よく見ると、11月に植えた球根がもう芽を出し始めています。
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樽型のコンテナでは、11月に植えた一年草のストックやパンジーが、冬のガーデンに彩りを添えています。
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ロータリーガーデンでは、いつの間にかピンク色のアワユキエリカが咲いています。ミューレンベルギアの間には、ルドベキア マキシマの美しい葉が、寒さの中でも残っていました。
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記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
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〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2022年11月
この季節でも、"ワインディング パス"のエキナセア パープレアやブッドレア 藍姫は、ずっと花を咲かせてくれています。
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11月のメンテナンスは3回行いましたが、3ケ所のガーデンに色々な球根を植え付けました。今回も、日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会の皆さんが、活躍して下さいました。作業がしやすいように、グラスの葉を縛り、自然な感じに生えてくるよう、球根をばらまきながら植え付けていきます。
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ボーダーガーデンとロータリーガーデンは、防草シートが敷かれているため、カッターでシートを切りながら植えていくので大変でした。
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スノードロップ、ムスカリ、シラー・シベリカ、スイセン、チューリップ、バイモユリ・・・。どこに、どんなお花が咲くのか、春が楽しみですね。
"ワインディング パス"の樽型コンテナは、冬でもお花を楽しめるよう、パンジーやストックなどに植え替えました。
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ラベンダー、シロタエギク、スティパ テヌイッシマ、ユーパトリウム ミルシニテスは、それぞれ葉の色や形が全く違うので、面白いですね。
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ロータリーガーデンは、ミューレンベルギア カピラリスの穂がフワフワと風に揺れて、とても美しい光景です。
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記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
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