〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年7月
毎日暑い日が続いていますね。ガーデンの植物も暑さの中、頑張っています。
こちらは、7月7日(金)にメンテナンスを行なった時のガーデンの様子です。ピンク色のエキナセアやブルーのアガパンサス、白いアナベルなどが咲き始め、見ているだけで楽しくなるような風景でした。
ボーダーガーデンのエキナセアも満開
ロータリーガーデンでは、黄色いコレオプシスデージーやカンナ、ユリなどが花盛りでした。
7月24日のメンテナンスでは、茂って込み合っている植物の切り戻しや除草などを行ない、風通しがよくなるようにお手入れしました。日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会のみなさんが、照り付ける太陽の中、元気にメンテナンスに参加してくださいました。厳しい暑さだったので、水分補給や休憩を取りながら、なるべく短時間で作業を行ないました。
ワインディング パスに植えたウツボグサが、とても元気に育っています。5月にはたくさんの花を咲かせていましたが、今は花穂が茶色く変化しています。
ウツボグサは別名「夏枯草」(カコソウ、またはカゴソウ)とも呼ばれています。まさにそんな感じの姿ですね。でも葉はきれいな緑色です。
記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
観察日 : 2023年 6月5日(月)、20日(火)、28日(水)
場 所 : 修景池、水路
生きもの: コイ、ナマズ、カワセミ、カルガモ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
越流後の修景池(6月5日)
台風2号による大雨で鶴見川が増水。3日(土)に鶴見川多目的遊水地への流入があり、約35,000m3を貯留しました。
週が明けて5日。北側園地は利用再開に向けて準備中のところ、水路の植生管理のために入場し、作業の合間に様子を観察してみました。水路は、水位が上がったところまで、草に泥がついているという程度で大きな変化はなし。修景池に行ってみると、水路の流れ込みにはいつも通りコイの群れ。その周りを見ていると、沈んだ枯れ枝の隙間にナマズを発見しました。50㎝くらいはあるでしょうか。別の場所にもいないか探すと、水辺の石積みのそばにナマズが2匹。これも40~50㎝ありそうです。日中の明るいときでも活性が高ければ釣れるのか分かりませんが、釣りをする人には興奮しそうな状況ですね。なお、ときどき大池で釣りをする人を見かけますが、公園内での釣りは禁止されています。
6月3日 9時頃の様子
水路からの流れ込みに群がるコイ
枯れ枝に身をひそめるナマズ
近くにも2匹いました
咲いている花はいくつ?(6月20日)
修景池そばでは、ヤブカンゾウが開花。オレンジ色の花がとても目立ちます。2021年の10月に開催した生きもの観察会で、参加者のみなさんに植えていただき、順調に生育しています。
花を数えていると、水路の方から「チィー」という声。見ると、水面に張り出している枝にカワセミがいました。写真を何枚か撮れたところで飛び立ってしまいました。不意打ちがあると、どこまで数えたか分からなくなるもので数え直し。すると、今度は後ろの修景池の方から同じ声聞こえてきました。振り返って探すと、橋の柵に姿あり。よく見るとコバルトブルーの背中が3つ。初めての光景に、飛ばないでくれと祈りながらカメラを起動させ撮影しました。カワセミの繁殖は、春から夏。巣立ち前には、ダイビングして採食の練習もするようですので、親も付き添って練習に来たのかなと想像。言うまでもなく、ヤブカンゾウの花は数え直し。開花数は28輪でした。
ヤブカンゾウの花
枝にとまるカワセミ
橋にカワセミ3羽
まん中のカワセミ
左のカワセミ
右のカワセミ
久しぶりの親子(6月28日)
田んぼ近くの水路を観察していると、水際の草がガサガサ揺れていました。「ニャ」と鳴き、飛び跳ねて逃げる様子はないのでウシガエルではなさそうです。双眼鏡で覗くと、そこにいたのはカルガモの子ども。5羽確認できました。だいぶ成長し、顔は大人っぽくなってきています。子どもたちはみんな食事中。嘴を水につけてパクパク動かしていました。母親はすぐそばで、周囲を確認しながら見守っている様子でした。
私の観察のタイミングがよくなかったのか、公園内では2、3年ぶりにカルガモの親子に出会いました。元気に成長してほしいですね。この日は、ニイニイゼミの声を初聴き。今年も夏がやってきました。
〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年6月
6月に入ると、ワインディング パスでは、色々な花がリレーのように咲いてきました。昨年の6月に植え付けたときは弱々しかったアナベルも、立派に育ってきましたよ。
オレンジ色のヘリオプシス ブリーディングハートと、ピンク色のエキナセア パープレアも元気に咲き始めました。
ブルーのアガパンサスやオレンジ色のコオニユリも見頃です。ぜひ花たちのハーモニーを楽しみにいらしてください。
さて、中央広場にはカツラの木が10本ほど植えられています。その根元には、今までパンジーなどの一年草が植えられていましたが、今年から宿根草をメインとした植栽にチェンジしていくことになりました。
ワインディング パスと同じように、段ボールと腐葉土でマルチングをしています。マルチングをすることで、保水性を高めたり、雑草を生えにくくしたり、土の中の温度を保つ効果が期待されます。
6月16日には、日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会のみなさんにお手伝いいただき、苗を植え付けました。樹木の根元なので、乾燥気味の場所であり、方角によって日向や日陰が混在するので、どのように育っていくのか、これから観察しながらボランティアのみなさんと、お世話をしていきたいと思います。
記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
観察日 : 2023年 5月16日(火)、25日(木)、26日(金)、31日(水)
場 所 : 水路付近、大池
生きもの: オオヨシキリ、アオダイショウ、カルガモ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
初夏を教えてくれる鳴き声
生きものの出現や鳴き声は季節を感じさせてくれます。新横浜公園で初夏の訪れを感じさせてくれるのは、オオヨシキリのさえずり。「ギョギョシ ギョギョシ ギョギョギョ、、、」という、一度聞いたら忘れないような声。ツバメの渡来から一足遅れ、東南アジアの方からやってきて、水辺のアシ原などで繁殖し、秋まで過ごしていきます。
5月上旬、公園内で作業をしていると、「ギョギョシ ギョギョシ」と小さく聞こえてきました。今年も無事に来てくれてよかったと思いながら、鳴き声がする方へ。水路に生えているヤナギから聞こえてきます。しかし、枝葉の茂みの中で鳴いているようで、ねばりましたが、結局姿を見ることはできませんでした。中旬になって、アシやヤナギなどの上の方によく姿を現すようになりました。
巣は、主にアシ原に作り、直径8㎝程度のお椀状。巣材は、細長い植物片を編み込んだような感じです。水路では、2019年に巣を確認(写真参照)して以降、見つけられていませんが、大池では繁殖しているものと思われます。今年も無事に繁殖をしていってほしいですね。
5月16日 越流提前
5月25日 排水門付近
5月31日 メドウガーデン付近
オオヨシキリの巣(撮影:2019年10月24日)
数日前に遊水地に越流したため、巣の中に泥が入っていました。
芝生で日向ぼっこ?
散策中、何気なく芝生の広場を見渡すと、細長くくねくねしたものが目に入りました。 「あっ、ヘビだ!」 急いでカメラを取り出してパシャリ。アオダイショウでした。公園内では、時々水路で本種やヤマカガシを見かけますが、芝生で見るのは初めてでした。日の当たる場所にいると、つい日向ぼっこと結びつけてしまいますが、体温を上げようとしていたのかどうか、本当のことは分かりません。
ゆっくり近づいていくと、こちらに気づいたのか、移動し始めました。盛んに舌を出し入れしています。この動作は空気中の匂いを感じるためと言われており、こちらの匂いに気づいたのかもしれません。写真を撮りながら、少し様子を伺っていると、水路の茂みに入っていきました。
細長くくねくねしたものを発見。(5月26日)
アオダイショウでした。
舌を出すのは匂いを感じるためのようです。
どういう関係?
越流提前、減勢池のかごマットの上にカルガモが3羽。よく見ると、左の2羽が微妙な距離。左の雄が、右の雌を狙っているが、間にパートナーの雄が防御に入っているのかなと、予想してしまいます。観察をしながらあれこれ考えていると、いつの間にか4羽になっていました。妄想で目の前のことが見えていませんでした。私の勝手な心配は無用だったようで、左の2羽が一緒に歩き始め、減勢池の中へ移動していきました。
左2羽の微妙な距離(5月31日)
10分後、1羽増えていました。
左の2羽が一緒に移動開始
〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年5月
こちらの写真は、ワインディング パス、5月10日の様子です。
左端のバプティシア トワイライトが立派な株に育ってきていて、チョコレート色の花が見頃です。下の方で大きな手毬のような花を咲かせているのは、アリウム クリストフィー。ネギ坊主のように見えるのは、アリウム ギガンチウムです。
5月26日には、日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会の皆さんと、ナチュラルガーデンのメンテナンス作業で、除草などを行ないました。ワインディング パスは、今、鮮やかな紫色のアリウム ギガンチウムが揺れて、とても楽しげな景色になっています。
アネモネ ワイルドスワンは、シュウメイギクに似た花を咲かせますが、今頃から秋まで繰り返し咲いてくれて、裏側のガクが美しい薄紫色です。
ウツボグサもよく育ち、こんもりと茂みを作っています。よく見ると、蜂がたくさん蜜を吸いに来ていました。
ボーダーガーデンに移動すると、サルビア ネモローサ カラドンナの花からバトンタッチして、黄色いヘメロカリス フレグラントリターンズが花盛り。黄色からオレンジ色のグラデーションが美しいアキレア テラコッタや、ピンク色のエキナセア パリダも咲いてきました。こちらでも除草や花がら摘みをおこないました。
銅葉が美しいペンステモン ダークタワーズや、シルバーリーフのラムズイヤーも、たくさんの花を咲かせています。
最後はロータリーガーデンー。ここでは、カンナの葉が顔を出し、背の高いルドベキア マキシマの黄色い花が咲き始めました。
ボランティアのみなさんは、慣れた様子でヤブガラシやササなどの除草と、ニューサイランの葉のカットをしてくださいました。メンテナンス作業、お疲れ様でした。
記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)