スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、食欲の秋など、秋にはいろいろと楽しみ方があります。それぞれの秋を新横浜公園では楽しんでいただいております。今回は、その中でも実りの秋イベントの報告です。
新横浜公園には田んぼがあります。この田んぼは新横浜公園市民活動支援事業として、鶴見川舟運復活プロジェクトさんと日産スタジアム運営ボランティアさんに管理していただいております。管理だけでなく、一般市民を対象にした田植えなどのイベントも開催していただいております。
10月5日は鶴見川舟運復活プロジェクトさん、10月6日は日産スタジアム運営ボランティアさんの稲刈りイベントでした。舟運さんの稲刈りは雨天のため中止となってしまいました。楽しみにしてくださった方も多いので、非常に残念です。10月6日のボランティアの稲刈りの日は天気に恵まれ開催しました。
8月に作った案山子(かかし)がこの日まで守ってくれたおかげで、もち米も元気に育ちました。この日来てくれたのは7組27名のご家族です。親が子供に鎌の使い方を手取り足取り教えています。
刈った稲をボランティアさんがまとめて、柵に干していきます。こうやって乾燥させて、脱穀の時期まで待ちます。稲刈りから脱穀までの目安は大体10日から2週間程度でしょうか。
この日収穫したもち米やワラはスタジアム歳時記イベントの餅つき、しめ縄作りで使います。イベント詳細が決まりましたら、ホームページ等でご案内しますので、チェックしてください。
雨天で中止となってしまいました舟運さんの稲刈りは後日、関係者のみで行いました。舟運さんの田んぼは6年目ともあって、少人数でもあっという間に終わりました。
最近では稲刈りをしたことない人も多く、こういう日本の伝統を引き継ぐ機会も少なくなりました。とても貴重なイベントをいつも開催していただきありがとうございます。
秋が来たと思ったら、また暑い日が続いています。気温の変化が激しいと体調を崩しやすくなるので、体調管理には気を配りましょう。
さて、新横浜公園内では季節によって四季折々の花を咲かせています。菜の花など、春に咲く花をタネから育てるとなると、この時期が一番種まきに適しています。春になってからでは遅く、背丈は低くなってしまいますし、寒い時期にまいてしまうと霜にやられてしまいます。公園内では、先日までコスモスが綺麗に咲いていましたが、菜の花を綺麗に咲かすためにコスモスは抜いてしまいました。公園を散歩されている方に「コスモス抜いちゃうんですかー?綺麗なのに残念。」という言葉を多くいただきました。綺麗なコスモスを抜いてしまうのは私たちも心苦しいのですが、春の菜の花のためにもしょうがなく判断させていただきました。
ご指摘いただいた方、また、公園の花をいつも楽しみにしてくださっている方ありがとうございます。
そこで10月14日。体育の日に種まきイベントを行います。春に咲く菜の花の種まきです。自分でまいた種が綺麗に花を咲かせたら、公園に来る楽しみも増えると思います。事前受付不要ですので、是非ご家族、ご友人をお誘い合わせの上、お気楽にご参加下さい。
芝生観察日記の第六十一話です。
平成25年10月9日(水)
10月7日、初めての刈込みを行いました。播種から丁度一週間目での刈込みとなりました。前回3日前には10~20㎜程度だった冬芝も刈込む時点で40㎜程度に成長していました。
刈込みの長さは20㎜に設定しました。例年通りの設定で、しっかり研がれた芝刈り機によって綺麗な刈上がりです。ちなみに赤ちゃん芝のうちは普段の乗用式ではなく、少しの間は人が押す自走式モアを使用して刈込みを行います。何と言っても初めが肝心です。
やはり冬芝の新緑は美しいですね。夏芝では出ない鮮やかさでいつ見ても魅了されます。
ここでまた、ちなみにですが初めての芝刈りを行っているスタッフも芝刈り初体験の新人くんです。芝生と共に我々の後継者もしっかり育成中です。
そして今日、播種から9日目で2枚目の葉っぱが出てきました。
もう少しの間、養生して19日のJリーグには間に合わせるように育成していきます。
新横浜公園には草や花、水路や池があり、多くの生物が共存しています。その中には、人に危害を与えかねない生き物もいます。
今年は猛暑が続き、雨も少ない気候でした。このような夏は虫の大量発生がよく騒がれます。中でも、スズメバチは、今年は多く発見されています。新横浜公園でも例外ではなく、9月と10月で4つのスズメバチの巣が発見されました。スズメバチによる被害は日本中で多く、刺された時の症状も重くなる可能性があるため、4つの巣に関しては撤去しました。
写真は、実際に発見されたコガタスズメバチの巣の写真と専門業者に依頼した巣の撤去作業写真です。防護服を着て、スズメバチ専用の殺虫スプレーで退治して、巣を撤去します。今回巣を作ったのは、スズメバチの中でもコガタスズメバチというハチで、スズメバチの中では比較的おとなしいハチですが、刺激すると集団で襲ってくる可能性があります。見た目は、オオスズメバチを小さくした姿をしています。
昆虫が生息する自然環境がある新横浜公園では、ハチの発生を抑えることはできません。ハチにも種類があり、巣の場所や条件を考慮して安全だと判断すれば、生物多様性を考え撤去しないこともあります。その際は注意看板等でご案内したいと思います。もし、公園内でハチの巣を発見された場合は公園管理事務所もしくは職員までお知らせください。
今回撤去したコガタスズメバチの巣は近々展示を予定しています。また、詳細がきまりましたらこのブログにてお知らせしますのでお楽しみに。
芝生観察日記の第六十話です。
平成25年10月5日(土)
10月4日、冬芝の赤ちゃんが誕生しました。播種から4日目の誕生です。夏芝の隙間から淡い幼少芽が出ています。例年よりも1週間程度遅い種播きでしたが、気温が低下したのと天気が崩れて雨が降ったことで、種が乾燥することなく順調に発芽を確認できて一安心です。
そして、今日は更に多くの新芽が夏芝の隙間からつんつんと顔を出し始めました。まだ芝生とは言えない赤ちゃんです。19日のJリーグには芝らしくなっているように初期管理をしっかりして一人前の芝生に育てていきます。
また、育成状況を報告します。