新横浜公園には草や花、水路や池があり、多くの生物が共存しています。その中には、人に危害を与えかねない生き物もいます。
今年は猛暑が続き、雨も少ない気候でした。このような夏は虫の大量発生がよく騒がれます。中でも、スズメバチは、今年は多く発見されています。新横浜公園でも例外ではなく、9月と10月で4つのスズメバチの巣が発見されました。スズメバチによる被害は日本中で多く、刺された時の症状も重くなる可能性があるため、4つの巣に関しては撤去しました。
写真は、実際に発見されたコガタスズメバチの巣の写真と専門業者に依頼した巣の撤去作業写真です。防護服を着て、スズメバチ専用の殺虫スプレーで退治して、巣を撤去します。今回巣を作ったのは、スズメバチの中でもコガタスズメバチというハチで、スズメバチの中では比較的おとなしいハチですが、刺激すると集団で襲ってくる可能性があります。見た目は、オオスズメバチを小さくした姿をしています。
昆虫が生息する自然環境がある新横浜公園では、ハチの発生を抑えることはできません。ハチにも種類があり、巣の場所や条件を考慮して安全だと判断すれば、生物多様性を考え撤去しないこともあります。その際は注意看板等でご案内したいと思います。もし、公園内でハチの巣を発見された場合は公園管理事務所もしくは職員までお知らせください。
今回撤去したコガタスズメバチの巣は近々展示を予定しています。また、詳細がきまりましたらこのブログにてお知らせしますのでお楽しみに。
芝生観察日記の第六十話です。
平成25年10月5日(土)
10月4日、冬芝の赤ちゃんが誕生しました。播種から4日目の誕生です。夏芝の隙間から淡い幼少芽が出ています。例年よりも1週間程度遅い種播きでしたが、気温が低下したのと天気が崩れて雨が降ったことで、種が乾燥することなく順調に発芽を確認できて一安心です。
そして、今日は更に多くの新芽が夏芝の隙間からつんつんと顔を出し始めました。まだ芝生とは言えない赤ちゃんです。19日のJリーグには芝らしくなっているように初期管理をしっかりして一人前の芝生に育てていきます。
また、育成状況を報告します。
ここ数日は朝晩は涼しく、過ごしやすい季節になってきました。
このスポーツに最適な時期でもある9月29日(日)に、「第9回 アンカー 日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」が新横浜公園の日産スタジアム及び園路で開催しました。
同大会は、2002 FIFAワールドカップ™のファイナルスタジアムである日産スタジアムのトラックと、公園園路を1年に1度だけ自転車で走ることのできる貴重なイベントです。
そして、この大会は私たち公園職員が設営や運営に一から関わり、スタジアムボランティアの皆さんのご協力を頂きながら行う、真剣勝負のレースながら手作り感溢れる大会です。
大会当日の様子はコチラから
大会当日に向けて大変だったのが、コース設営です。
会場となった新横浜公園は、日本最大の日産スタジアム11個分の広さに相当するのです。
今大会は、スタジアムをはじめ新横浜公園内を使用した1周3.2kmの特設コースで行われました。
参加者が安全に走行できるよう、コース上にコーンを並べたり、看板・標識を取り付けます。
当日、コースの各ポイントに「マーシャル」と呼ばれるコース係員が配置され、安心・安全なレース運営を行ってもらいました。
スタジアムボランティアの皆さん、ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
また、会場には様々なキッチンカーが並び、色んな料理を楽しむことができました。
他にも、白バイに乗れるブースがあり、警察官や振り込まセンジャーも応援に駆けつけてくれました。
この大会は、一般のライダーはもちろん、初心者やキッズ、レースに出ない人も楽しめる大会となっています。
来年は第10回の記念大会です。どんな大会になるかはお楽しみ。
スタッフ一同、最高の大会を準備して来年の参加をお待ちしております。
★写真:ツルシギ
撮影日:平成25年10月2日
場 所:新横浜公園園路
最近は過ごしやすい涼しい気候になって、すっかり秋になりました。公園の生き物も、あっという間に冬鳥が訪れる季節になるでしょう。その前に、夏にも冬にもあまり見られない鳥がやってきました。
写真の鳥はツルシギという鳥です。赤く長い足がツルに似ている鴫(シギ)という所から名づけられています。ツルシギは旅鳥と呼ばれる春と秋に見られる鳥の一種です。夏の間は寒い地域で繁殖し、冬になると熱帯の地域で冬を越します。その旅の途中に新横浜公園に来てくれました。
新横浜公園では年間を通して鳥を見ることができますが、季節によっては見られない鳥がたくさんいます。是非、野鳥観察に来てください。
芝生観察日記の第五十九話です。
平成25年10月2日(水)
朝夕は肌寒さを感じる陽気になって秋の深まりを感じる日々です。台風22号、そして23号が発生し、今後の天気が気になるところですが、今年も夏芝から冬芝へ衣替えの季節がやってきました。
一昨日(9/30)、冬芝の播種(オーバーシード)を行いました。計画では10月1日に作業を行う予定でしたが、台風の接近に伴い天気が下り坂だと分かったため、急遽1日前倒ししての作業となりました。
作業の流れは、種が落ちて床土と種が接するようにエアレーターで穴を空け、種が発芽し易い環境を整えます。その後、縦横にロープを張って種の播き斑がないように準備し、シーダー(種播き機)で種を播いていきます。例年は、バーチカルカットでティフトンの密度を梳いてから播種を行いますが、今年は気温の低下が早く、ティフトンの生育も鈍化しているためあまり傷を付けて、ストレスを与えないようにバーチカルカットは見送りました。
<エアレーション作業 と エアレーション後の状況>
<播種作業 と 播種後の状況>
ライグラスの種は直径7~8㎜。芝生の上に点在しているのが解りますか。
この後、肥料や覆土として目砂を散布していきますが、天気の回復を待っての作業となりそうです。
発芽は今後の天気次第ですが、今週末には発芽が確認できると想定しています。
オーバーシードした後の最初のお披露目は、10月19日のJリーグとなります。3枚目の葉っぱが出ていればと期待して養生期間に入ります。
生育の近況を随時レポートしていきますのでお楽しみに。