新横浜公園市民活動支援事業「新横浜公園にさくらそうの水辺をつくろうプロジェクト」。6年目を迎えた今年も、4月~5月にサクラソウが咲きました。現在はサクラソウの花が散り、葉だけが残っています。
6月8日(土)、この日は「横浜さくらそう会」の方々にサクラソウの苗の植え込みをして頂きました。植え込み面積は約3㎡。草を刈り、土に肥料を加えて、苗床作りをした後、約100株のサクラソウの苗を植込みました。サクラソウは、湿地を好み、暑さを嫌う植物です。真夏の暑さで弱ってしまわないように、ヤナギの木で木陰となる場所に苗を植込みました。花が咲くのは春ですが、株を増やし、花を咲かすための重要な準備期間となるのが夏~秋になるため、その間も元気に育つように見守っていきたいと思います。横浜さくらそう会の皆さんお疲れ様でした。
サクラソウが生育している水路は、真夏の直射日光による暑さからサクラソウを守るため、ヨシなどの草丈の高い草類を残して管理しています。ケガ等の恐れがありますので、立ち入らない様ご協力の上、ご理解ください。
6月8日、新横浜公園北側園地田んぼで田植えイベントが行われました。このイベントは市民活動支援事業として、「鶴見川舟運復活プロジェクト」の皆さん方の主催により、今年で6年目となるイベントです。昨年は雨のため、イベントは中止となりましたが、今年は晴れて、田植え日和となりました。今年は、新横浜町内会の皆さん方のご協力もあり、田植えだけでなく、麦刈り、自然観察会、花苗の植え込みもプログラムとして行われました。
麦刈りは、昨年11月3日に行われた「舟からの観察会」のイベントで麦の種を播いたものを刈り取りました。その時は大麦と小麦を播いたのですが、大麦は5月中に実が熟してしまったため、関係者のみで麦刈りを行いました。そのため、この日は小麦の麦刈り体験です。鎌を使う作業なので、親が子に鎌の使い方を教えて麦刈りをしました。雑草が生える中、小麦を探して、夢中になって麦を刈りを楽しんでいました。
自然観察会を挟み、花の植え込みを行いました。花植えの場所は、こちらも、新横浜公園市民活動支援事業として新横浜町内会の皆さん方に管理して頂いている「バタフライガーデン」です。あらかじめ、土を耕して頂いたので、子供だけでもできる作業です。自分が植えた花が大きくなるよう願いを込めて水やりまで自分達でやりました。
そして、メインイベントの田植えです。昨年収穫した稲穂の一部を「鶴見川舟運復活プロジェクト」の皆さんが苗床に育て上げたものを使いました。伝統だけでなく、新横浜公園の稲も引き継がれていきます。田んぼ2区画で約1俵(60kg)のお米が収穫される予定です。今回植えたものは、すべてもち米で、収穫したもち米は町内会のイベント「餅つき」、ワラは「ワラヘビ作り」として活用されます。そして、親の代から子の代へ伝統が引き継がれます。
稲は、これから秋にかけて成長し、秋に見られる「黄金色の田園風景」を楽しみにしましょう。是非、稲が成長する経過も見に来てください。みなさんお疲れ様でした。
新横浜公園ヘイケボタルプロジェクトも6年目となりました。
ヘイケボタルプロジェクトとは、新横浜公園ができる前の田園風景の一つであったヘイケボタルを新横浜公園の水辺に復活させようというプロジェクトです。新横浜公園市民活動支援事業「新横浜ホタルプロジェクト」としてNPO法人鶴見川流域ネットワーキングさんに活動して頂いております。
昨年までの主なイベントとして、ホタルの勉強会、ホタル幼虫放流、ホタル成虫の観察会を行ってきました。
例年、鶴見川流域内で捕獲したヘイケボタルを飼育し、幼虫を水路に放流して成虫の飛翔する姿が見られました。今年は、今まで放流したホタルが定着したかどうかを確認するため、放流は行いませんでした。そのため、ホタルが見られるかどうか、期待と不安のある年になります。
自然のヘイケボタルは、本来6月下旬から7月にかけて飛翔しますが、新横浜公園では、公園の酷暑を考慮して、6月上旬に羽化するように育てた幼虫を放流していました。しかし、今年は自然発生を見込んでいるので、もし、自然発生するのであれば、例年通り6月上旬から中旬になるか、本来の飛翔時期である6月下旬から7月上旬になるかわかりません。今のところ、発生は確認できていませんが、新横浜公園のホタルの情報が入り次第、このブログで報告したいと思います。お見逃しなく。
昨年確認したヘイケボタル
ホタル水路
★写真:プリペット
撮影日:平成25年5月27日
場 所:中央広場
この頃は気温も高く、天候が安定しない梅雨の季節が近づいているようです。この季節になると香りが漂う樹木があります。写真のプリペットです。
プリペットは別名セイヨウイボタノキと呼ばれています。5月下旬~6月にかけて、小さな白い花を咲かせるプリペットは香りが強い樹木です。
イボタノキは落葉樹ですが、プリペットは常緑樹のため、新横浜公園では生垣として植栽されています。是非近くで観察して香りを楽しんで下さい。
★写真:カモの親子
撮影日:平成25年5月17日
場 所:スケボー広場横水路
カルガモの親子が公園内を歩いていました。
生まれたばかりの8羽の雛は、親についていこうと、必死で親の後を歩いていました。カラスが雛を狙っていましたが、親がわが子を守るため、威嚇し、カラスを追っ払っている姿も見られました。
カルガモの産卵期は4月~7月なので、4月に産卵した卵が約一カ月後に孵化したことになります。無事、水路にたどり着き、上手に泳いでいきました。もう少しの間、親子の姿を見ることができるかもしれません。もし見つけたら、驚かしたりせず、あたたかく見守ってください。