新横浜公園ドッグラン初開催となる「イルミネーションドッグラン」を12月22日(土)~24日(月祝)にて開催しました。

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 大きなモニュメントとして設置した「DOG」を前に写真を撮られる方が多くいらっしゃいました。

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サンタさんの気分になってパチリ!

 

 また当日はミラーボールにスポットライトを照らすことで、宇宙を思わせる空間がドッグラン内に出現しました!

IMG_1368.jpgIMG_1373.jpgまるで星をちりばめた宇宙のようでした

 

 同時に日産スタジアム外壁照明を「クリスマスバーション」としました。

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 日産スタジアム・新横浜公園ではひきつづき、みなさまに楽しんでいただける企画等を計画しています。実施の際は、HP・メールマガジン等でお知らせしますので、ぜひお越しください。

観察日 : 2018年 12月17日(月)

場 所 : 大池

生きもの: タヒバリ、ハクセキレイ、ハシビロガモ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 9時過ぎまで雨が続きそうだったため、雨があがるタイミングで観察に入りました。すぐに晴れ間が広がって、気温があがっていくと思いきや、すっきり晴れず、風も冷たい。観察をしながら記録をとっていると、だんだん手に力が入らなくなってきました。

 

 大池の中央付近まで来ましたが記事にできそうな生きものとの出会いはなく、これはまた後日来なければだめかなと考えていたところ、池岸にトコトコ歩きながら採食しているハクセキレイとタヒバリを発見しました!何を食べているのか集中して観察しますが、ついばみがあまりにも速すぎて分かりませんでした。アシなどの枯れ草に潜んでいる虫や種子などを食べているのでしょう。ハクセキレイは、今では年中見ることができるおなじみの野鳥ですが、以前は北海道と本州北部で繁殖し、冬になると移動してくる鳥でした。県内では、1970年以降繁殖が確認されるようになり、定着していったようです。タヒバリは、越冬のために渡ってくる冬鳥で、実はセキレイの仲間です。"ヒバリ"とつくのでヒバリの仲間なの?と紛らわしいですよね。見比べるとシルエットはハクセキレイにそっくりです。

 

 ちなみに本物のヒバリ(ヒバリ科)は、公園を工事しているときは年中観察できていましたが、整備されてからはほとんど見かけなくなりました。上空でピーチクパーチクさえずる春の暖かく穏やかな日が懐かしく思い出されます。

DSCN3988.jpg年中見られるハクセキレイ

DSCN3979.jpg冬鳥のタヒバリ

 

 大池には2羽のハシビロガモ。今シーズン3回目のブログ登場です。ハシビロガモ、オカヨシガモ、コガモのほとんどは対岸の岸辺で休んでいましたが、この2羽だけ活発に採食していました。グルグルと回るように泳ぐことで渦をつくりプランクトン等を集めて食べています。その光景がピッタリ当てはまったのか、ワルツの名曲"美しく青きドナウ"が、突然頭から流れてきて、しばらく優雅な観察を楽しめました。1羽の回るスピードが若干早いようで、追いついてしまって、ごめんごめんもう一回となる様子が面白かったです。

 

 今年の生きもの観察ブログは、これで終了です。来年の干支はイノシシ。新横浜公園にイノシシ現る!ということにはならないと思いますが、来年のブログもぜひご期待ください。では、よいお年をお迎えください。

DSCN3991.jpgDSCN3992.jpgハシビロガモのお食事 ~美しく青きドナウにのせて~

ハクセキレイほか場所.jpg

観察日 : 2018年 12月7日(金)

場 所 : 日産フィールド小机脇植え込み、ポンプ池周辺、大池周辺

生きもの: ハシボソガラス、モズ

痕 跡 : カラス類の巣、モズのはやにえ(アオオサムシ、クロスズメバチ)

記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 朝夕の冷え込みが厳しくなってきました。虫、魚、爬虫類等々、様々な生きものが生活している我が家では、暖房を消せない日々が続いています。

 

 さて、冬本番に突入しつつある今日、案の定昆虫たちの姿はほぼ見られなかったので、今回も鳥類を中心に観察して来ました。JR小机駅側の歩道橋から公園に向かいました。周囲堤の階段を降りるとすぐに日産フィールド小机がありますが、周辺の植え込みの桜の木のかなり高い場所に、枝が絡まったような塊が乗っかっていました。「鳥の巣かな?」と思い、カメラを向けます。ファインダー越しに見てみると、小枝に紛れて針金製のハンガーが器用にいくつも編み込んであります。鳥は鳥でも、カラスの巣でした!

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カラスの巣

 

 巣の周辺や、公園全体でハシボソガラスを多く見かけたので、おそらく彼らの巣だと思われます。しかし、カラスの繁殖期は春なので、現在は空き家のようでした。人が多く暮らす地域のカラスは、巣材にハンガーや荷造り紐といった、私達の生活由来のものを使うことが多いそうです。中でも針金製ハンガーは長さや太さがちょうどいいらしく、人家から持ち去ってまで使うこともあるようです。彼らの繁殖期には、ハンガーは家の中にしっかり片付けておきましょう。

DSCF3865.jpgハシボソガラス

 

 今日見かけたハシボソガラスは、誰かが落としていったものと思われるご飯粒を啄んでいました。カラスのたくましさを感じました。その後は大池方面に向かい、周辺を散策していると、私の好きな鳥、モズを発見です!枯れ葉に紛れて見失いかけました・・・。

DSCF3831.jpgモズ

 

 モズといえば、「はやにえ」です。昨年もブログで取り上げましたが、今回は「アオオサムシ」や「クロスズメバチ」といった、前回見ることのできなかったはやにえを見つけることができました。いずれも状態が良く、最近モズによって「はやにえ」にされたものと思われます。

DSCF3847.jpgアオオサムシの「はやにえ」 

DSCF3854.jpgクロスズメバチの「はやにえ」

 

 他にも、コバネイナゴやエンマコオロギ、オンブバッタ、ミミズ、チョウ類の幼虫といったよく確認されるものの「はやにえ」も多く確認できました。これは、新横浜公園で暮らしている小さな生きものと、モズとの関わりがよく分かる貴重な痕跡です。ご興味のある方は、ぜひ探してみてください!

 

 これからが冬本番です。更に寒くなるので、体調を崩さないように注意しながらフィールドワークをお楽しみください!

カラスの巣ほか場所.jpg

芝生観察日記 第85話

芝生観察日記の第八十五話です。

平成30年12月6日(木)

<~ Road to 2019&2020 ~>

 

 12月1日(土)、平成30年度、そして平成最後となるF・マリノスのホーム最終戦、セレッソ大阪戦が行われました。残念ながら試合の方は1対2で逆転負けを喫してしまいましたが、シーズン後半は常につきまとっていたJ2降格の危機を脱することができ我々も安堵しました。 

 

 そしてハイブリッド芝へ張替えて8試合目(ルヴァンカップ含む)となる芝生の状態は、10月27日のラグビーブレディスローカップは台風24号の影響による塩害でライグラスが枯れてしまい、厳しい状態でした。それから約1ヶ月が経過し、ライグラスの追い播きが功を奏して完璧ではありませんが、今年の天候等を加味するとここまで良く持ち直したなというところまで持ち直しました。

042.jpg10月27日 ブレディスローカップ

092.jpg12月1日 セレッソ大阪戦

 ※光の加減もありますが、1ヶ月が経過して追い播きによりゼブラ模様が鮮やかになりました。

 

 この試合をもって今年最後のフィールド利用が終わり、スタジアムでは陸上の1種公認を受けるための改修工事や来年に迫ったラグビーワールドカップに向けた施設改修工事が始まります。

 

 今年は、20年ぶりにスタジアムの芝生をハイブリッド芝に全面張り替える大工事が行われ、最高の状態でラグビーワールドカップを迎えられるように試行錯誤の日々が続いています。

 

 10月27日(土)、ラグビーワールドカップのプレ大会として開催された「ブレディスローカップ」では、世界最高峰の試合でハイブリッド化された芝生が傷だらけになり、芝片が飛び散る光景が全国、そして世界中に配信されました。

 

 慣れないハイブリッド芝の管理、新種のセレブレーションという芝生、連日の猛暑、毎週のように発生して上陸する台風、その影響による塩害、次々に発生する病害、これまであまり経験したことがない事態が続き、一年後の本大会を見据えると目標設定の見直しが急務であると認識しました。

 

 我々の中では、世界で初めて採用されたハイブリッドシステムの芝生をどう管理していくのか、来年に向けた課題抽出の場として捉えていたので傷ができる事もある程度想定内でした。しかし、これまで20年間管理してきたティフトン419からセレブレーションに変更したことで、想っていた以上に芝種の違いによる管理方法の差異を感じました。この違いに慣れるには少し時間が必要かもしれません。我々も楽観視している訳ではありませんが、テレビの映像や実際スタジアムで試合を観戦された方の中には芝生は大丈夫なのかと心配されている方も多くいるようです。

 

 でも大丈夫。心配はいりませんと言えないのが歯がゆい状況ですが、少しずつ前進しています。

153.jpg150.jpg10月27日のブレディスローカップ時の損傷状況

124.jpg118.jpg12月1日のJリーグ時の損傷状況

※追い播きしたライグラスも根付き、ブレディスローカップの時より傷が小さくなりました。

 

 我々も長いことスポーツターフを管理してきましたが、ラグビーワールドカップ決勝戦会場の芝生を整えるということは、大変名誉なことですが、技術的には最も難度が高いと感じています。

 

 特に悩ましいのは、1試合、2試合ならまだしも、プール戦4試合の後に準決勝2試合、その後に最も良い状態で決勝戦の舞台を整えなければならないというタイトなスケジュールであること。更に、来年ワールドカップが開幕する9月から11月という季節は、日産スタジアムで採用されている暖地型芝(セレブレーション)の生育が下降期に入ります。また、サッカーではワールドカップやクラブワールドカップを経験させてもらい、国際サッカー連盟(FIFA)と仕事をする中で世界のスタンダードを理解し、共有することができましたが、最高峰のラグビーで求められる芝生のスタンダードが未知数であり、今現在ワールドラグビーと共有できていないことが懸念材料です。きっと彼らも懸念していることでしょう。。。

 

 と言っても大会まで残り10ヶ月しかないので、のんびりはしていられません。ワールドラグビーとしっかりコミュニケーションを取り、求められるスタンダードクオリティーを共有していきたいと思います。

 

 年明けには芝生のワーキングチームが立ち上がる予定で、本格的にワールドカップに向けた芝生作りが始まります。

 122()、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)の5回目の観察会が行われました。

 

 今回は、新横浜公園に生息する野鳥と冬越しの虫を観察します。講師は特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング(npoTRネット)さんです。

 

 はじめに、npoTRネットの阿部さんから新横浜公園でみられるカモなどの冬鳥やクリスマスリースの材料集めについてお話がありました。昨年は「カワセミ」や「チョウゲンボウ」など様々な鳥を見ることができました。今回はどんな野鳥を観察できるか参加者の皆さんは期待を膨らませていました。

2018いきもの観察会⑤_1.jpgnpoTRネット阿部さん

 

 どんな生きものに出会えるのか期待を持ちつつ、公園内での観察会のスタートです。

2018いきもの観察会⑤_2.jpg観察会スタート!

 

 早速、アオスジアゲハの卵と幼虫を発見しました。新横浜公園生きもの観察日記299でもご紹介しましたが、まだ(さなぎ)になっていないため、冬を越すことができるのか心配ですね。

2018いきもの観察会⑤_3.jpgアオスジアゲハの幼虫と卵

 

 減勢池(大池)沿いを歩いて野鳥を探しました。新横浜公園の北側に位置する減勢池は、約7.7ha(日産スタジアム芝生ピッチ10面分)の面積があります。水の中に生息する魚や植物が餌となり、その広い水面の周りには、鳥たちが身を隠す草もあるため、冬が近づくと多くの野鳥がやってきます。

2018いきもの観察会⑤_4.jpgどんな鳥がいるかな?

2018いきもの観察会⑤_5.jpgアオサギ(11月27日撮影)

 

 発見したのは日本で見られるサギの仲間では最大級の大きさの「アオサギ」です。国内で繁殖します。こちらが観察しているのをものともせず、あたりをうかがっていました。

 

 青みがかった灰色の羽毛で被われているからアオサギと呼ばれているのですが、青に見えますでしょうか? やっぱり灰色かな?

 

 続いて減勢池のほとりで休憩している「カワセミ」もみることができました。長い時間休憩してくれていたので、じっくり観察することができました。さすが「飛ぶ宝石」と言われているように、鮮やかな色を見せてくれました。参加者からは「すごいきれい!!」との声があがっていました。

2018いきもの観察会⑤_6.jpg胸のオレンジが鮮やかなカワセミ

 

 池沿いに歩いて観察していると、オオバンやオカヨシガモ、ハシビロガモ、カルガモやカワウなどに出会えました。

2018いきもの観察会⑤_7.jpgすいすい泳いでいたオオバン(陸上で群れで草を食べている様子も観察できました)(11月27日撮影)

2018いきもの観察会⑤_8.jpgオカヨシガモのオス(写真下)とメス(写真上)(11月27日撮影)

2018いきもの観察会⑤_9.jpgカルガモ(11月27日撮影)

2018いきもの観察会⑤_10.jpgカワウ(11月27日撮影)

 

 途中、「モズのはやにえ」を観察することができました。モズは捕えた獲物をその場で食べずに、木の棘などに突きさしておく習性があります。縄張りの誇示のためなどと言われていますが、何のために行なっているかはっきりわかっておりません。

2018いきもの観察会⑤_11.jpgモズのはやにえ(写真はコバネイナゴ)

 

 見つけたはやにえは、コバネイナゴやエンマコオロギ、ケラ、ウシガエル。こんなにいろんな種類が見つかるとは思いませんでした。

 

 冬越しの虫はどうでしょうか。

 

 あらかじめ仕掛けておいた「こも(菰)」を外しました。

2018いきもの観察会⑤_12.jpgあらかじめ仕掛けていた「こも」

2018いきもの観察会⑤_13.jpgこもを外してみると・・・

2018いきもの観察会⑤_14.jpgクモの巣がいっぱい!

2018いきもの観察会⑤_15.jpgクモ(カバキコバチグモ)がいました!!

 

 クモやハムシの仲間、ヨツボシテントウなどを観察することができました。

 

 クモの巣が多くあり、参加者からは「納豆みたい!」との声があがっていました。

 

 「こも」は木の防寒のために巻いていると思われておりますが、(筆者はそう思っておりました。。。)そうではなく、日本庭園などの松に巻いて害虫を集めて燃やし、駆除をするためだそうです。

 

 続いて室内へ移動し、観察できた鳥の確認をしました。

 

 今回は、カルガモ・オカヨシガモなどのカモの仲間や、アオサギ、カワウなど13種の野鳥を観察することができました。多くの鳥を確認するとともに、その生態について学習することができました。

2018いきもの観察会⑤_16.jpg13種観察できました

 

 最後にお待ちかねのクリスマスリース作りです。

 

 園内で採集した「松ぼっくり」や「モミジバフウ」「ナンキンハゼ」などの実をクリスマスリース作りとして利用しました。

2018いきもの観察会⑤_17.jpgとげとげが特徴的なモミジバフウ

2018いきもの観察会⑤_18.jpg白い実をつけるナンキンハゼ

 

 保護者の方々にもご協力いただき、みんな真剣にクリスマスリース作りに取り組んでいました。

2018いきもの観察会⑤_19.jpg2018いきもの観察会⑤_20.jpg完成です!!

 

 なお、今回観察会のために特別に採集しましたが、普段は禁止となっております。また「こも」の設置を行いましたが、無断での設置は禁止となっております。公園内で捕まえた昆虫は放してあげるなどの配慮をお願いいたします。

 

 この観察会をもちまして、今年度の四季折々のいきもの観察会は終了となりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。このイベントは、日頃から新横浜公園・日産スタジアムにご協力いただいている株式会社春秋商事様にご協賛いただきました。誠にありがとうございました。

 

 来年度の予定については、決定し次第ホームページやメールマガジンでご案内いたします。来年度もよろしくお願いいたします。

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