10月28日(日)、新横浜公園では『ポール・スミザーさんと庭づくり講座』が開催されました(協賛:奈良造園土木株式会社,協力:有限会社ガーデンルームス)。今年3月の『土づくり編』に続いて、今回の内容は『植栽編』です。未来に残るナチュラルガーデンづくりを体験します。
英国出身のポール・スミザー氏は、ランドスケープデザイナー、ホーティカルチャリスト(園芸家)として活躍されていて、地域の環境や風土を生かし、季節の移り変わりを感じさせる宿根草を中心とした自然な雰囲気の庭づくりに定評があります。
新横浜公園内では昨年3月にポールさんにデザインしていただいた『メドウガーデン』が完成し、季節ごとに楽しめる草花があり訪れた方々が足を止めるようなスポットになっています。
ポール・スミザーさんデザインの『メドウガーデン』
講座スタート!まずは室内にて、今回植える草花についてポールさんよりお話を伺います。
ポールさんのお話はユーモアに溢れ、みなさん終始笑顔が絶えませんでした。
後半はいよいよワークショップです。公園内北側メドウガーデンの横スペース(約50m×3m)にポールさんがデザインして選んだ苗(宿根草が中心)を植えます。
天気も良く、最高の作業日和となりました。日産スタジアムもよく見える場所です。
防草シートにカッターで切り込みを入れて、移植ゴテでスペースを作り苗を植えます。
作業は5つの班に分かれておこないます。入念に作戦会議をおこなう班も。
まずは、ポールさんのデザイン図を元に、苗を仮置きします。
植える前の最終確認をおこなうポールさん
植栽位置についてポールさんのOKが出た後、作業開始!約400もの苗を手分けして植えていきます。
植物好きのみなさん、手馴れています。
作業中の各班にはポールさんから楽しいお声掛けがあり、大変和んだ作業となりました。
作業終了!
最後にポールさんから水やりの説明。一つ一つ丁寧におこないます。
今は小さな苗たちですが、来年の春には花も咲く予定です。楽しみですね。ぜひ温かく見守ってください。
また、今後の維持管理について、ボランティアの方を募集しております。ご興味のある方は是非活動へご参加ください。
(メドウガーデンクラブHP ⇒ 詳しくはコチラ)
ポールさんとの集合写真!おつかれさまでした!
9月29日(日)、今回で通算4回目となる「全国統一かけっこチャレンジ2018」を日産スタジアムで開催しました。
このイベントでは、日本陸上連盟第1種公認の陸上競技場トラックで、公式競技会と同じ写真判定装置を使用して50m・100mのタイムを計り、記録証と自分のゴールシーンの写っている写真判定用紙がもらえます。本格的な環境でスタジアムを走れる特別な1日となるため、毎年多くの方にご参加いただいています。また、後日自分のタイムをHPで入力することによって、全国のかけっこ仲間内でのランキングを知ることができるのも楽しみの一つです。
まずは50m走から開始します。召集場所からスタート地点までの移動、緊張が高まります。
小さなお子さんたちもゴールを目指して一生懸命走りました。
午後からは100m走がおこなわれました。毎年参加される方も多く、自己記録更新を目指してみなさん真剣です。
今回は残念ながら雨の中での開催となりましたが、個人の方からご家族、お友達同士と様々で5歳から76歳まで、約750名の方にエントリーしていただきました。また、市内だけではなく北海道、京都と遠方から参加される方もいらっしゃいました。
イベントの合間には『かけっこ教室』が開催され、現在も現役で日本選手権等にて活躍している音部拓仁選手(種目:十種種目)を講師に招き、『早く走れるコツ』について実践を交えながら教えていただきました。
スタート前に多くのお子さんが参加され、熱心に指導を受けていました。
大型ビジョンでは全レース、スタートからゴールまで映像が流れます。また、ゴール後にはリプレイ映像でご自身の走る姿が確認できます。
ゴール後、大型ビジョンを確認する子どもたち。
トラック脇ではフォトスポットとして「世界記録体験コーナー」が設置され、表彰台に乗って記念撮影される方が多くいらっしゃいました。
表彰台で仲良くパチリ
このイベントでは大会競技役員として横浜市陸上競技協会のみなさまに、また受付や記録証配布等の運営では日産スタジアム運営ボランティアのみなさまにご協力いただきました。
横浜市陸上競技協会のご協力による本格的な競技進行
運営ボランティアのみなさん。雨の中、カッパを着ての活動となりました。
日産スタジアムでは今後も様々なイベントを開催いたします。是非ご参加ください!
全国統一かけっこチャレンジ2018in日産スタジアム
主催:新横浜公園(日産スタジアム)指定管理者代表団体公益財団法人横浜市体育協会,公益財団法人日本陸上競技連盟
後援:スポーツ庁
協賛:株式会社ニシ・スポーツ
全国統一かけっこチャレンジHPはコチラ http://www.kakekko-japan.com/
観察日 : 2018年 10月25日(木)
場 所 : 周囲堤スロープ下、大池
生きもの: アキアカネ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、コガモ
植 物 : ソメイヨシノ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
9月中旬に大池で見られたカモは、カルガモとコガモの2種でしたが、10月に入り、種類が増えてにぎやかになってきました。今日はどんなカモに会えるか期待して大池に直行する気持ちでしたが、すぐに足が止まってしまいました。
そこにいたのはトンボの大群!遊水地の堤防の下の方から水がしみ出ているわずかな場所で、オスメス連結した30ペアほどトンボが腹部の先を「ちょんちょん」と水につけて産卵していました(打水産卵)。その様子を写真に撮っていると、私の太ももでガサガサっと音が。トンボから当たってきてくれて、網がなくても捕まえることができました。トンボの正体は、アキアカネ。稲刈り後の田んぼのような場所を産卵環境として好み、卵で越冬して春に孵化します。幼虫は水中で暮らし、羽化した成虫は、夏場は涼しい山で過ごして、秋になると山を降りて産卵を行います。産卵は湿っている場所や水たまりなのですが、中には間違えて舗装路に産卵するペアもいてかわいそう。水路で産卵したアキアカネたちは、無事に成虫になってもらいたいですね。
アキアカネ
産卵していた場所
ここに写っているだけでも9ペアが産卵
大池に到着。対岸のアシやガマの根本にはお馴染みのコガモやカルガモが見られ、水面にはハシビロガモが多くいました。下の写真はオスで羽が生えかわってきているため、色合いの特徴が出てきていますが、一番分かりやすいのは、大きくて幅の広い嘴です。間近で「いないいない ばぁ~!」をされたらちょっと怖いですね。
しばらく観察しているとオカヨシガモが2羽、コガモとともにやってきました。オカヨシガモは今シーズン初観察で、おそらく幼鳥かと思われます。
ハシビロガモのオス
いないいない ばぁ~!
オカヨシガモ(中、右)とコガモ(左)
大池のカモを観察しながら投てき練習場の方にまわってくると、サクラが咲いていました!こんなところにサクラがあったとは、咲いていなかったら気づかなかったかもしれません。ニュースでも台風の影響で葉を落としてしまったサクラが開花していることを放送していましたが、このサクラも葉がついていなかったため、葉から出る休眠ホルモンが届かなくなって開花したのでしょう。
今回は大収穫!ペアになって産卵している多数のアキアカネや、越冬しに渡ってきたハシビロガモとオカヨシガモ、季節外れの桜。素敵な出会いの1日でした。
人知れずひっそり咲いていたソメイヨシノ
今年2回目の麻生養護学校元石川分教室インターンシップ実習を10月17日に受け入れました。
実習の受入れ趣旨に賛同していただきました株式会社サカタのタネ様より、花苗(ビオラ)600ポットのご提供をいただき、新横浜公園中央広場10箇所の花壇の植替え及び落ち葉清掃作業を実施しました。
今回も日産スタジアム運営ボランティア(グリーン&クリーン部会)の6名の方々にも実習のお手伝いをいただきました。
最初に、生徒さんから朝のご挨拶をいただき実習をスタート。
日産スタジアム運営ボランティアさんによる花植え指導のもと生徒さんにビオラの植え付けをしていただきました。
ビオラにたっぷりのお水をあげました。
花壇2箇所に協力看板を設置して公園利用者の皆さまに活動の周知をしています。
中央広場の落ち葉清掃をしていただき、60ℓゴミ袋10個分の落ち葉を集めていただきました。
生徒さんが丁寧に植え付けてくださったビオラは中央広場でご覧いただけます。
また、新横浜公園には、他にもいろんな種類の花や樹木が植えられています。是非そちらも一緒にご覧になってください。
麻生養護学校元石川分教室の皆さん、ありがとうございました。
芝生観察日記の第八十四話です。
平成30年10月29日(月)
<~ Road to 2019&2020 ~>
10月27日(土)、来年のラグビーワールドカップに向けて最後のテストマッチと位置づけられた「キヤノン ブレディスローカップ2018」が開催されました。
それは、舞台の中心となる芝生にとっても大きな意味合いを持ちます。今年6月に張り替えたハイブリッド芝が世界レベルの屈強な選手たちにどれだけ通用するのかを計る最高の場となりました。
<6月 キリンチャレンジカップ>
<ブレディスローカップ>
今回の試合では、来年に向けて、様々な組織、部署による課題の抽出や試験が行われましたが、我々芝生部隊としてはハイブリッド芝の状態と共にフィールド外周の周辺区域を天然芝で拡張するというミッションがありました。
昨年行われた日本代表vsオーストラリア代表の試合は、ティフトン419のビッグロールで周辺区域を拡張しましたが、今回は来年の本番を見据えてインゴール部分にはフィールド内と同仕様のハイブリッド芝を採用しました。また、降雨により水溜りができないように排水対策も講じています。その甲斐あって、今朝方に降った雨でも水は溜まらず、一つのミッションにおいて成果を確認できました。
また、上の写真は、6月に行われたサッカーの日本代表戦時の状況と今回の状況比較です。サッカーの場合は、フィールドの周辺区域は全て人工芝ですが、ラグビーの場合は規定の周辺区域は天然芝で拡張し、その周りを人工芝で拡張しているため少し雰囲気が違います。
今回の試合に向けた準備作業もワールドカップ組織委員会より提示されたマニュアルに基づき、本大会仕様のゴールポストやライン、そして芝の刈高やカットラインで仕上げました。
また、本大会に向けて組織委員会では、各会場の芝生が激しい使用に耐えられるのかを確認するため、イギリスの調査会社による「スコアプレイ」という芝生の調査が行われました。芝生の強度やグラウンドの硬さ、排水性など20項目に及びます。結果は、全ての項目で基準値をクリアしましたが、課題も見つかりました。この調査の結果を見て、試合時のダメージが目に浮かびました。
そして試合の方ですが、国内で開催されたラグビーの試合における最多入場者数46,143人の観衆が見守る中で、世界最高レベルの試合に場内は大いに盛り上がりました。結果は、今年度のブレディスローカップを既に保持しているニュージーランド代表が37対20でオーストラリア代表に勝利して、3連勝という形でノーサイドとなりました。
試合後のフィールドは、スコアプレイのデータからも想像がつきましたが、ハイブリッド化したことで深く抉れるような傷はなく、表面の芝生が削り取られるような傷が散在しました。
要因としては、天然芝の根と人工芝パイルの絡み合いが甘かったようです。ハイブリッド化のタイミングで芝種がティフトン419からセレブレーションに変わったことで一年という短期間で張り替えることができたので、いくつかの課題が見つかり、逆に張替えが来年でなく、今年で良かったという感覚もあります。これから一年掛けて日産スタジアムの環境に適応させていくことが今後の課題です。
試合後、両チームの選手からは、「ピッチのおかげで、私たちが求めている速い展開のラグビーが可能になった」、「ピッチは世界一級品だと思う」などハイブリッド芝への賛辞がありました。
我々的には選手の感覚とは裏腹で荒れたフィールドに懸念を抱いていましたが、少しばかり救われた思いと共に、本大会までにはベストな状態に仕上げるという強い決意が沸いてきました。
その前に今週末のJリーグに向けて回復させることが先決です。選手に迷惑はかけられませんから。