しんよこフットボールパークがオープンしてから11年が経ちました。(2004年8月オープン)
そして今回、JFA ロングパイル人工芝ピッチ公認を更新しました。(公認取得日は2004年9月2日)
JFA ロングパイル人工芝ピッチ公認証
【そもそも人工芝と天然芝の違いとは何なのでしょうか?】
人工芝と天然芝との1番の違いは言葉の通り芝生の素材です。人工芝は植物でできてはいません。人工芝は、「基布」という下に敷かれる布に「パイル」と呼ばれる芝に見立てたものを付けたもので、パイルの長さは用途(競技)によって変わります。例えば、サッカーや野球のグラウンドには、長さが50㎜~65㎜と長いパイル(ロングパイル)が使用されています。
人工芝(黒いゴムチップを全面に蒔き、クッション性を高めます)
日産スタジアム天然芝
【では、JFA ロングパイル人工芝ピッチ公認とは何か?】
今では、フットサルコートや学校のグラウンドなど人工芝が多く見られるようになりました。天然芝よりも比較的に管理が簡単な人工芝ですが、人工芝でもテニスコートのような砂まじりのコートや、コートのクッション性が悪く選手の怪我に繋がる状態のコートなども存在します。
そこで日本サッカー協会(以下JFA)では、サッカーの競技に適した人工芝を敷設したピッチを公認し、競技者がより快適にプレーできる環境を提供することを目的とし、JFA ロングパイル人工芝ピッチ公認規定を制定しました。
この制度に認定を得ることで次のメリットがあります。
1つ目は、利用されるお客様により快適なコートをお使いいただくことができます。
2つ目は、JFA主催の大会を開催することができます。(※認定を受けなくても開催が認められている大会もあります。)
「JFAが主催する国内競技会において人工芝フィールドを利用する場合は、「FIFA サッカー芝品質コンセプト 認証フィールド」又は「JFA ロングパイル人工芝 公認ピッチ」であるもの。ただし、本協会主催の育成年代のリーグ戦における人工芝フィールドの利用については、この限りではない。」と、JFAロングパイル人工芝ピッチ公認 ガイドブックに明記されています。
【人工芝を使用する際、公認人工芝が条件となる大会一覧】
国民体育大会、全国社会人サッカー大会、全国クラブチームサッカー選手権大会、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント、全国専門学校サッカー選手権大会、全国高等専門学校体育大会 兼 全国高等専門学校サッカー選手権大会、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会、全国高等学校総合体育大会サッカー競技、JFA プレミアカップ、全国中学校体育大会/全国中学校サッカー大会、全国レディースサッカー大会、全国レディースサッカー大会 レディース・エイト(40 歳以上)オープン大会、全国シニア(O-40~O-60)サッカー大会、日本スポーツマスターズ(サッカー競技)
J1・J2・J3リーグ、なでしこ1部・2部リーグの公式戦、は天然芝での試合開催が規定により定められています。しかし人工芝のスタジアムは世界各地でサッカーに使用されており、例えば、本田圭佑選手が以前所属していたCSKAモスクワのホームスタジアムは日照時間が短く天然芝が育てにくいこともあり人工芝なのです。2010年のW杯南アフリカ大会では、天然芝と人工芝を混ぜ合わせたハイブリッド芝がいくつかのスタジアムで使用されていました。また、今月6日に開幕したサッカー女子のワールドカップ(W杯)カナダ大会では、男女通じてW杯で初めて人工芝グラウンドが使用されています。
少々話は長くなってしまいましたが、人工芝についてやJFA ロングパイル人工芝ピッチ公認制度について解っていただけましたでしょうか。
しんよこフットボールパークでも昨年は、JFA主催のプリンスリーグ、なでしこチャレンジリーグ、EXILE CUPなどが開催されました。サッカーやフットサルをしたい方は、是非、しんよこフットボールパークのJFA公認人工芝を1度ご利用してみてはいかがでしょうか。
しんよこフットボールパーク
http://www.nissan-stadium.jp/shinyoko-park/football/
JFAロングパイル人工芝ピッチ公認規程
http://www.jfa.or.jp/jfa/rules/download/05/01.pdf
日産スタジアムの芝生観察日記